ARCHITECTURE FOR THE BICHON FRISE

by KAZUYO SEJIMA for BICHON FRISE

  • SHARE THIS WITH:
ビションフリーゼの毛はとても個性的である。とても白くてふわふわしていてワタアメの様でもあり雲の様でもある。そのような魅力的な毛を纏ったビションフリーゼの体を一回り大きくしたような建築である。全体の形としては、球を少しつぶしてくぼみをつくりそこにビションフリーゼが落ち着けるようなスペースをつくる。また、そこに座ったときにこの建築とビションフリーゼが一体となるような形を目指した。ストラクチャーは単純で、MDF合板を帯状にカットしたものを丸めてリングにし、それらの半径を少しづつかえながら放射状に配置し、部材どうしを凧糸で組んでいる。そのストラクチャーの上から毛糸でふわふわさせるような編み方で面をつくっていく。建築の後部には小さな穴があいており、そこからもビションフリーゼが出入りできる。
ARCHITECT :

KAZUYO SEJIMA

建築家。1956年茨城県生まれ。81年日本女子大学大学院修了。伊東豊雄建築設計事務所を経て、87年妹島和世建築設計事務所設立。95年〜西沢立衛とSANAA設立。主な受賞に、日本建築学会賞、日本建築大賞、芸術選奨文部科学大臣賞美術部門、プリツカー賞2010など。主な作品に、金沢21世紀美術館*、トレド美術館ガラスパビリオン*、Dior 表参道*、スタッドシアター*、ニューミュージアム*、ROLEXラーニングセンター*、現在、ルーブル・ランス*等が進行中。* 印はSANAA

KNIT DESIGN :

KEIICHI MURAMATSU

ファッションブランド“everlasting sprout”デザイナー 文化服装学院 ニットデザイン科卒業。 糸メーカー:リネアピウグループ(イタリア)にて、留学経験を持つ。帰国後、2005春夏コレクションより発表を始める。国内や海外にて、ファッションショーなどコレクション発表を中心に、衣装制作やニット作家としても活動している。2008年に、The WOOLMARK PRIZE” に、ファイナリスト選ばれる。http://www.everlasting-sprout.com

The 21st Century Museum of Contemporary Art in Kanazawa(2004)
The New Museum of Contemporary Art(2007) │ The Rolex Learning Center(2009)

SIZE W950 x D950 x H400
WEIGHT APPROX. 5KG(FRAME + COAT)
DIFFICULTY DIFFICULT
FAB. TIME 5 DAYS