人間の生活する家の中に置かれた、犬の生活する家。この建築は、犬の為の生活空間であり、人間の為の家具であり、家の中の庭であり、人間と犬の間の柔らかな境界である。私たちの提案は、人間と犬の生活空間に生まれる様々な物事を含み込むことのできる家、新しい豊かさを持った、間の建築です。形状は、7mm角のヒノキ材を200mmグリッドの格子状に組み、その上に2mm厚の透明のアクリル板を設置した、800mmキューブの棚のようになっています。この格子の内側を刳り貫いた部分に犬の居住空間を用意し、透明の棚の上には首輪や皿や本や植物といった、人間と犬の様々なものが収納されます。生活にまつわる様々なものが犬を取り巻く風景は、犬自身が主体的に生活に関わるきっかけに溢れた、人間と犬の新しい関係性を映し出しています。ペットとしての犬を人工的につくり出した人間、ペットゆえに動物としての意思を失くしてしまった犬。No dog, no Life!は、人間と犬自身が、生活する中で主体的に相互へ働きかける枠組みとなるような、人間と犬のための新しい建築空間です。

1971年、北海道に生まれる。1994年、東京大学工学部建築学科卒業。2000年、藤本壮介建築設計事務所を設立。スイス、バーゼルにおけるPrimitive Future House (原初的な未来の家)(2008)など、日本を問わずヨーロッパにおいても、多数の住宅のデザインを手掛けている。2010年、藤本の設計による武蔵野美術大学美術館・図書館が竣工。

Museum of Musashino Art University(2010) │ House N(2008) │ Final Wooden House(2008)

SIZE W800 x D800 x H800
DIFFICULTY DIFFICULT
FAB. TIME 2 DAYS